今日から知識人!可愛い絶滅危惧種の動物豆知識- 可愛い人気者なのに、実は絶滅危惧種 -
前述したように、私たちがよく知る動物園の人気者のも多くは絶滅危惧種に分類されます。今回はそんな可愛い人気者たちを紹介し、なぜ絶滅の危機にいるのかも説明します。
KOALAコアラ日本ではコモリグマ・フクログマとも知られています。
【生息地:オーストラリア|生息数:10万ー50万匹(減少傾向)|レッドリスト:VU/絶滅危惧2類】
某チョコレート菓子のキャラクターとして起用されているコアラですが、年々生息数が減少しています。上記生息数は一見多く感じますがこちらは2014年の研究結果であり、近年はオーストラリアの大規模自然火災によってさらに大幅に減少していることが予測されています。
コアラが抱える問題
- 密猟
- 環境破壊(森林伐採、自然火災)
- 衝突(犬からの捕食、交通事故など)
日本でコアラに出会える場所
- ・東京都多摩動物公園
- ・横浜市立金沢動物園
- ・埼玉県こども動物自然公園
- ・淡路ファームパーク イングランドの丘
- ・神戸市立王子動物園
- ・東山動植物園
- ・平川動物公園
OWLシマフクロウアイヌ文化ではコタンコロカムイと呼ばれます。
【生息地:北海道|生息数:およそ165羽|レッドリスト:CR/絶滅危惧1A類(環境省リストの場合でIUCNリストは異なります。)】
シマフクロウは巣を拠点に行動範囲がある位程度限られているため、知られている生息地は全て保護されています。とても繊細な動物のため、一般人が影響を与えないようほとんどの細かい生息地情報は開示されていません。国内最大サイズのフクロウで、巨木がないと巣作りが困難になるため環境保護とも密接に関わってきます。
シマフクロウが抱える問題
- 環境破壊
- 水質汚染
- 交通事故
- 繁殖の妨害
シマフクロウに出会える場所
- ・釧路市動物園
- ・民宿 鷲の宿
- ・湯宿 だいいち
WOLFオオカミハイイロオオカミ
【生息地:世界中|生息数:安定|レッドリスト:LC/軽度懸念種】
オオカミ全般のことを指す名称ですが、メキシコオオカミなど地域によって細かく亜種が分かれており、それぞれの亜種は異なる絶滅危惧種の危機レベルに分類されます。既に絶滅しているニホンオオカミやエゾオオカミも同じくハイイロオオカミの地域限定亜種でした。
2020年10月29日、FWSは米国本土において45年間絶滅危惧種指定されていたオオカミを除外しましたが、メキシコ大神やアメリカアカオオカミなどの亜種は未だ絶滅危惧種指定されています。